緑内障のスクリーニング検査により効果的 国内初の角膜厚・眼圧測定機能を備えた”TONOPACHY™”を発売
2009.10.08
当社は、国内初となる非接触眼圧計に角膜厚測定機能を加えた 「TONOPACHY™(トノパキ)」を10月9日(金)に発売いたします。
販売名: | ノンコンタクトトノ/パキメータ NT-530P |
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発売日: | 10月9日(金) |
機器分類: | 管理医療機器/特定保守管理医療機器 |
承認番号: | 22100BZX00854000 (TONOPACHY™はノンコンタクトトノ/パキメータNT-530Pのペットネームです。) |
眼球内の圧力である眼圧を測定することは、日本人の失明原因の第1位とされる緑内障(※1)のスクリーニング検査として、 眼科では重要な検査項目の1つです。
今回発売するTONOPACHY™は、直接眼球に触れることなく眼圧を測定する機能に加え、シャインプルーク方式を用いて(※2) 角膜の厚みを測定する機能を付加いたしました。 これにより、”角膜厚測定”で得られた角膜厚に応じ、”眼圧”の補正計算をおこなうことができます。(<角膜の厚みと眼圧の関係>を参照)
眼圧計で測定される値は、角膜の厚さの影響を受けるといわれています。 特にLASIK(レーシック)などの角膜屈折矯正手術を受け、角膜が薄くなった方は 、眼圧値が手術前より低く測定される可能性があることが知られています。 角膜屈折矯正手術を受ける方は年々増えており、眼圧測定だけではなく角膜厚も同時に測定することで 、このような患者様の眼圧測定誤差の軽減が期待されます。
弊社は、角膜厚を考慮し眼圧測定をすることへのニーズに応じ、国内初の複合装置を開発いたしました。
10月9日からマリンメッセ福岡で開催される第63回日本臨床眼科学会で、認可後初めて展示します。
<その他メリット、 改良点>
- 非接触で眼圧と角膜厚を測るため、院内での感染リスクの減少や点眼麻酔が不要になり、 薬がしみることやアレルギーの心配もありません。検者が眼に器具を押し当てる接触式と異なり、 簡便に測定できるためスクリーニング検査に適しています。
- 1台で2つの検査(眼圧と角膜厚の測定)が行なえるため、患者様の移動もなく、簡単で迅速な検査が可能となりました 。従来の当社製品では、別の器械で角膜厚を測定し、マニュアルで数値を入力して眼圧の補正計算を行っていました。 この装置により補正計算が容易となり、有用性が高まりました。
<角膜の厚みと眼圧の関係>
眼圧測定は、眼の前方にある”角膜の厚み”が影響する場合があります。 角膜の厚みを考慮し眼圧を補正計算する機能により、眼圧測定誤差の減少が期待され、 緑内障のスクリーニングを行えるのではないかと期待されるものです。
ヘルシーアスリート®プログラム アスリートの健康を増進し、競技会などで実力を最大限に発揮できるよう健診を行い、 アスリート本人やコーチ、ファミリーに結果を伝えて、 健康に対する意識や知識の啓蒙を行い、生活の質の向上を目指すプログラムです。
(※1)文献:わが国における視覚障害の現状(平成17年度調査、中江公裕他)
(※2)角膜厚測定には、一般的に、接触式(超音波)、非接触式(スリット式、 シャインプルーク式など)があります。非接触式は、検者による誤差が少ないため、 精度の向上が期待されます。
【参考情報】
緑内障について
緑内障とは、何らかの原因で視神経に障害がでる疾患で、原因の一つとして眼圧が上昇するなどの要因があります。 治療の結果をみるうえでも、眼圧検査は非常に有効な手段となります。 初期の段階では、自覚症状なしに障害が徐々に進行し、 やがて視野(見える範囲)が狭くなります。そのため、早期発見と早期治療が重要です。
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