新たな照射パターンで、レーザ治療の負担を軽減する可能性を拡大マルチカラースキャンレーザ光凝固装置 MC-500 Vixi 発売
2011.02.28
マルチカラースキャンレーザ 光凝固装置MC-500 Vixi |
当社は、眼底部位の治療に使用される眼科医療機器「マルチカラースキャンレーザ光凝固装置MC-500 Vixi(ビクシィ)」を2011年3月1日に発売開始します。
販売名: | マルチカラーレーザ光凝固装置MC-500 |
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通称 : | マルチカラースキャンレーザ光凝固装置 MC-500 Vixi |
発売日: | 2011年3月1日 |
機器分類: | 高度管理医療機器/ 特定保守管理、設置管理医療機器 |
承認番号: | 22100BZX00215000 |
光凝固装置とは、眼底にある”網膜”にレーザを照射することによって、病気の進行を抑制したり、治療したりするものです(注1)。 照射するレーザは、波長によってさまざまな色があり、疾患の種類や患部の位置によって使い分けられています。 当社のマルチカラーレーザ光凝固装置は、緑(532nm)、黄(577nm)、赤(647nm)の3色からなり、レーザの部品(ユニット)が それぞれモジュール化されているため、眼科医が必要なレーザ(1〜3色)を組み合わせて、自由に選択することが可能です。 また、購入後にレーザを追加することも可能です。
今回発売した「マルチカラースキャンレーザ光凝固装置 MC-500 Vixi」は、従来機(マルチカラーレーザ光凝固装置MC-500)に接続して使用できる”スキャンデリバリ”という ユニットを追加したモデルです。光凝固装置とスキャンデリバリとの接続によって、従来の一点照射の他に、指定したパターン(形状)に 短時間・高出力でレーザを照射する”スキャンモード”という照射方法も可能となりました(注2)。 スキャンパターンは14種類あり、適切なスキャンパターンの選択やスキャンモードでの照射によって治療時間を短縮できるため、 患者と眼科医双方の負担軽減を期待できます。
MC-500 Vixiの最大の特長は、多彩なスキャンパターンと3色のレーザを自在に組み合わせることができることです。 この”マルチカラースキャンレーザ”により光凝固治療を適用する可能性が広がります。 なお、マルチカラーレーザ用のスキャンデリバリの発売は、当社が日本で初めてとなります。
当社は、今後も眼科医療の発展に貢献できるよう、要素技術の研究や製品の開発、改良に努めてまいります。
【注1・レーザ光凝固装置について】
レーザ光凝固装置とは、眼底の治療の一種である”網膜光凝固”をおこなうことを主な目的とした装置です。 網膜光凝固とは、点眼麻酔を施した後、網膜の疾患部位にレーザを照射して熱凝固させ、病気の進行を抑制したり、治療したりするものです。 照射する部位や症状にあわせて適切な波長を選択し、治療をおこないます。
【注2・レーザ照射モードについて】
今回発売したスキャンデリバリを接続することで、従来の一点へのレーザ照射(シングルモード)だけでなく、 指定したパターンに従来の凝固条件でのレーザ照射(オートマニュピレートモード)や、 指定したパターンに短時間・高出力でのレーザ照射(スキャンモード)が可能となりました。
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