プリセット眼内レンズ挿入システムが 日本APECにおける展示事業での政府展示製品に決定〜 日本の技術や取り組みを紹介する製品として選出 〜

2010.11.04

当社が製造販売するプリセット眼内レンズ挿入システム「ネックスロードシステム NZ-1」が、 2010年 日本APEC(アジア太平洋経済協力)開催にあわせ11月6日〜14日にパシフィコ横浜において開催される展示事業「JAPAN EXPERIENCE〜日本の知恵と技術の体験空間〜」に出展されることとなりました。

この展示事業は、日本政府が世界をリードする日本の技術および取り組みを広く紹介するため、会議参加者や取材に訪れたメディアに対し製品展示やデモンストレーションをおこなうものです。 対象となる製品等は、日本APECの3つの主要議題である”地域経済統合”、”成長戦略”、”人間の安全保障”に関連する国内の企業・団体等から選抜されており、 当社のNZ-1もその栄誉に預かりました。

NZ-1は、白内障(注1)の手術で用いられる”眼内レンズ”が”インジェクター(注2)”と呼ばれる挿入器にあらかじめセットされたレンズ一体型の手術用具です。 白内障手術において濁った水晶体を眼内から取り除いた後、水晶体の代わりとなる人工の”眼内レンズ”を挿入する際に使用します。 手術をおこなう医師が直接眼内レンズに触れることなく挿入の準備ができ、極力小さな眼の切開創からレンズを清潔かつ安全に、 そして安定して挿入できることが特長です。

当社は、今後も精密で高性能な製品をご提供することにより、世界の人々の健康で快適な生活を支えてまいります。

ネックスロードシステム


【イベントの概要】

イベント名: 展示事業「JAPAN EXPERIENCE〜日本の知恵と技術の体験空間〜」
期間: 2010年11月6日〜14日(6日に開所式)
開催場所: パシフィコ横浜 展示ホール内
主催: 日本政府(事務局:外務省 日本APEC準備事務局)

【当社の出展製品について】

販売名: ネックスロードシステム
モデル名: NZ-1(エヌゼットワン)
製品概要: 当社の眼内レンズ”疎水性フォルダブルアクリルレンズ N4-11B Nex-Acri®”が、専用のインジェクター(レンズの挿入器具)にあらかじめセットされ、簡単にレンズ挿入の準備ができる、レンズ+インジェクターの一体型システム。
発売日: 2009年7月1日
機器分類: 高度管理医療機器
承認番号: 21700BZZ00227000

注1:白内障について

白内障は、眼の中でレンズの役割をする水晶体が濁る病気です。 濁る原因は、生まれつきのもの、外傷によるものなどありますが、多くは加齢により水晶体の透明度が低くなるものです。 国内の患者数は100万人を超えています。 濁った水晶体を専用の手術装置で取り除き、眼内レンズに換える白内障手術は、国内では広く普及しています。

注2:インジェクターについて

眼内レンズを挿入する「インジェクター」は、注射器のような形をしています。 角膜(黒目)の輪部切開創から先端を入れて、眼内へレンズを押し出します。 切開創が原因により、乱視が引き起こされることもあります。 切開創が小さいほど患者様の負担が軽くなるため、小切開からの挿入が求められています。 このため、インジェクターの先端を細くすることや、レンズ自体を柔らかい素材で作り、できるだけ小さく折りたたんで眼内へ挿入する技術が重要となります。 また、折りたたんだレンズが、眼内でもとの形状に戻ることも重要です。

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