ニデックが大阪府立健康科学センターと眼底画像読影支援システムを共同開発

2008.09.08

株式会社ニデック(本社:愛知県蒲郡市、代表取締役社長:小澤 素生)は、 大阪府立健康科学センター(所在地:大阪府大阪市、所長:小西 正光)と共同で、 「眼底画像読影支援システム」を開発中です。

このシステムは2つのソフトウェアを1つにパッケージ化しています。 一つは、撮影した眼底画像の読影(医師が画像を見た目で判断、所見を出すこと)や 判定を支援、もう一つは、遠隔地クリニックで撮影した画像を、都市部の病院が代行して 読影する、読影受託をサポートするものです。

同システムで、眼底診断における、地域の健康管理を担う「かかりつけ医」と 読影の専門医との連携を支援します。眼底疾患の早期発見により、眼科医での早期治療 につながるよう、連携医療のモデルケースとなることを目指しています。

近年、先進各国では“疾病管理”という概念の浸透が進んでいます。 予防医療では、眼底を検査することによって、糖尿病や脳卒中の兆候を早期発見する 手法が取り入れられています。日本においても2008年4月より特定健診 (いわゆるメタボ健診)のプログラムが開始し、眼底検査も詳細な健診の 1つに挙げられており、今後ますますの普及が予想されます。

当社は2007年10月に、日本光電工業株式会社(本社:東京都新宿区、社長:鈴木文雄 )との販売提携により、健診施設への眼底カメラの導入に取り組んできました。 また、大阪府立健康科学センターでは健診・ドック事業や40年に渡る地域での研究に基づき 、脳卒中や糖尿病合併症の予防として、眼底検査の重要性を唱えてきました 。本年度からの特定健診の開始を機に、センターの重要な活動として、眼底検査の さらなる普及を掲げています。

ニデックと大阪府立健康科学センターは、「かかりつけ医」の先生方が安心、かつ効率的に眼底検査を実施できることを目指し、当該システムの実用化を目指してまいります。

<参考情報>

大阪府立健康科学センターは、科学的根拠に基づいた実践的な健康づくりを推進し、 府民の健康の保持増進に資するための施設として、大阪府によって開設されました。 「健康づくりに関する調査研究や技法の開発・普及」、「健康情報の発信」、 「健康づくりを推進する指導者の育成」、「健康づくり活動の展開」を4本柱として、 諸種の事業に積極的に取り組んでいます。

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