オートレフケラトメータの新機種「ARK-1シリーズ」を発売 患者様の調節力や白内障の進行状態を把握できる新機能追加
2013.04.24
当社は、屈折度測定装置の最新機種となる「オートレフケラトメータ ARK-1(エイアールケイワン)」シリーズにて2モデルを同時に発売いたします。
販売名: | オートレフケラトメータ ARK-1s |
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発売日: | 2013年5月1日(水) |
機器分類: | 一般医療機器 |
認証番号: | 23B1X00023000157 |
販売名: | オートレフケラトメータ ARK-1a |
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発売日: | 2013年5月1日(水) |
機器分類: | 一般医療機器 |
認証番号: | 23B1X00023000156 |
現在、多くの眼科では、眼の屈折度と角膜のカーブを測定するための測定装置(当社製品ではオートレフケラトメータが該当)(注1)が導入されています。 今回発売する当社の「オートレフケラトメータ ARK-1シリーズ」は、従来機能をさらに向上させ、市場の声にお応えし、新たな機能を追加いたしました。本製品のおもな特長は、次の3点です。
<基本機能の向上>
従来の”中心のみの計測範囲(Φ1〜3.5mm)”と”より広い範囲(Φ1〜6mm)”での測定結果を比較することで、瞳孔の大きさが暗所などで広がった場合の視力への影響を評価することができるようになりました。
<従来モデルに追加した機能>
>>調節力測定(AIアコモドメータ機能)
調節力を測定する機能(AI アコモドメータ機能)を追加しました。これは、水晶体(注2)を膨らませて近くにピントを合わせる力である調節力が、加齢や疾患などで弱まることがあるため、 本機能により得られた数値を基にし、加入度数(注3)を予測することが可能です。 また、調節反応を確認しながら固視標の距離をコントロールしているため、調節力が弱い患者様に対しては測定時間の短縮が可能です。
>>徹照像(注4)撮影、NIDEK Cataract Index
眼底反射光を利用した徹照像から、おもに水晶体の混濁の様子を観察し、混濁状態を数値化します。混濁状態を定量的に示したデータを用い、白内障の患者様へ適切な指導ができます。
当社は、これからも多様なニーズにお応えし、高い精度でみなさまの負担を軽減する装置の開発をおこなっていきます。
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【参考資料】オートレフケラトメータ ARK-1sとARK-1aの機能比較表
機種 | ARK-1a | ARK-1s |
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屈折度 | ○ | ○ |
角膜カーブ | ○ | ○ |
Catract Index | ○ | ○ |
調節力 | ○ | ○ |
自覚検査 | – | ○※ |
※ 従来機にも、一部の機種では自覚視力を測定できる機能がありましたが、ARK-1sおよびAR-1sでは、眩しさを意図的に作り出して視力測定をおこなう機能(グレア機能付見え方比較)を追加しました。
【注1】 屈折度と角膜カーブの測定装置(当社製品ではオートレフケラトメータが該当):遠くを見るために、どのくらいのメガネレンズなどが必要となるか、また、眼の一番外側にある角膜のカーブの度合いなどを測るものです。 視力矯正の目安となったり、コンタクトレンズを作成する際の参考にしたりします。
【注2】 水晶体:人の眼には、「水晶体」と呼ばれる、眼のピントを調節する器官があります。水晶体は、筋肉の緊張と弛緩によって厚みや形状などが変化することで、違う距離にあるものに焦点を合わせることができます。
【注3】 加入度数:視力を矯正する際、まず、遠くのものを見るためにレンズの度数を決めます(遠用度数)。水晶体の調節力が弱い場合には、近くのものを見るために度数を変える必要があります(近用度数)。この、遠用度数と近用度数の差を、「加入度数」といいます。遠用度数と近用度数の両方を備えたものが、遠近両用レンズといわれるものです。
【注4】 徹照像:眼の奥に光を入れ、眼内からのその反射光を確認することで、おもに水晶体の混濁の様子を現したものです。
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