Vol.9 盲点はどこにある?

うっかりして人が何かを見落としてしまう点を表現するとき、「盲点」という言葉を使います。 実は、人の目には「盲点」があり、そこではものが見えないことから派生した言葉なのです。なぜ盲点ではものが見えないのでしょうか。

なぜ盲点ではものが見えないのか

盲点は「視神経乳頭(ししんけいにゅうとう)」にあります。視神経乳頭は視神経が集まって、束になっているところです。 また、眼球から血管や視神経が出入りしているところです。視神経乳頭には光を感じる細胞(視細胞)がないので、この部分に集まった光は、信号として 脳まで届きません。だから、脳では「見えない」と判断されるのです。

盲点の調べ方 「マリオット=ボイルの法則」

マリオット博士とボイル博士が共同で発見した方法を使うと、盲点が確認できます。

1. 画面と顔を平行にして、下のイラストを見てください。

2. 左目を閉じて、右目で左の●を見つめて、画面と目の間隔をだんだんと近づけたり、はなしたりしてください。

(右側にある★が完全に見えなくなるポイントがあるはずです。間隔は人によって変わります。)

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