Vol.4 さまざまな目の検査

健康診断や人間ドックでは、さまざまな目の検査がおこなわれます。 それらが何を調べるためのもので、どんな器械が使われるのか、みなさんは知っていますか?今回は、目の検査について紹介します。

1. 視力検査


アルファベットの「C」のようなマークでおなじみの検査です。 マークのすきまがどのくらいのサイズまで見えるかどうかで視力が1.0、0.5などと判定しています。 「C」のマークはランドルト環といいます。 「ランドルト」というのは人の名前で、フランスのランドルトという眼科医が考えた検査方法です。 (視力の基準については、目のおはなし Vol.5 視力1.0の基準はなに?をご覧ください。)

また、みなさんは赤地と緑地の上に書かれているものを見たことはありますか? これは「レッドグリーンテスト」とよばれる検査です。 メガネレンズ度数が強すぎないか、弱すぎないかどうかの確認をするときに行われます。 この「レッドグリーンテスト」は「目の色収差」という光の波長(色)によって像の位置や大きさが異なる現象の特性を利用して検査しています。 「レッドグリーンテスト」は「赤緑テスト」、「二色テスト」とよばれることもあります。

2. 眼圧検査


眼圧とは、目をボールにたとえると、ボールの空気の入り具合のことです。 眼球に一定のはりを与え、眼球の大きさや形を保っています。 眼圧は眼圧計(トノメータ)という、目に向かって“シュッ”と空気が出てくる装置で測ることができます。 目の表面に空気を当てて測る非接触式は、麻酔が不要なので、定期健診や人間ドックなどで良く使われています。

3. 視野検査

ストレスや疾患により、しだいに視野が狭くなることがあります。 視野が欠けてきたら、自分で気づきそうに思えますが、進行が遅いため目が慣れてしまうことや、ものを両目で見ているため、気づかないことが多くあります。 自分で視野チェックしたり、眼科で器械を使って検査をすることができます。

4. 眼底検査


目の底(奥)を眼底カメラという装置で撮影します。目の奥を撮影し、観察することにより、網膜疾患や緑内障、眼底出血、糖尿病、動脈硬化、高血圧などの診断に役立てます。

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