Vol.3 人がものを見るしくみ
人間の目は、どのようなしくみでものを“見る”のでしょうか? 人間の目は、カメラと似た構造をしているといわれています。 そこで、目のどの組織がカメラの何にあたるのか照らし合わせながら、“見るしくみ”をご紹介します。
1. まぶた
レンズキャップと、シャッターの役割です。 ゴミや乾燥から目を守ったり、目に入る光の量を制限して網膜が傷つくのを防いだりしています。
2. 角膜・水晶体
レンズの役割をしています。角膜には、紫外線を吸収するフィルターの役割もあります。 レンズなどで光が曲がる現象を「屈折」といいます。 カメラはレンズの移動により、遠くから近くまでピントを合わせます。 一方、目は水晶体が薄くなったり厚くなったりして、遠くから近くのものまでピントを「調節」するオートフォーカス機能をもっています。 水晶体が一番薄い状態を「無調節状態」といいます。
3. 虹彩
絞りの役割をしています。このはたらきで“ひとみ”の大きさを調整して、目に入る光の量を制限しています。
4. 硝子体
フィルム室の役割をしています。水晶体と網膜の距離を一定に保ち、網膜へ適切な大きさの像を結ぶはたらきをします。
5. 網膜
フィルムや、デジタルカメラの撮像素子の役割をしています。 デジタルカメラでは、入ってきた光を撮像素子で電気信号へ変換して、 その電気信号をコンピューターで処理し、メモリーに記録しています。 電気信号を処理するコンピューターは脳、撮像素子とコンピュータを結ぶ配線は視神経にあたります。
このように、目とカメラはとても似た構造をしています。
一覧へ戻る