Vol.25 まゆげ・まぶた・まつげの働き

目はとても敏感な組織のため小さなゴミが入っただけで強い痛みを感じます。
まゆげやまぶたまつげは目にゴミや汗が入らないようにするなどして、目を守る働きをしています。
今回は、それぞれの役割を見ていきます。

まゆげの働き

汗が目に入るのを防いでくれる「まゆげ」
額から流れる汗をせき止めて、まぶたにかかったり、目に入るのを防ぐ役割があります。まぶしくて顔をしかめると、まゆげは6mm程前に飛び出し目に影をつくります。
また、笑いや怒りなど、さまざまな感情を表現するためにもまゆげは大きな役割をはたしているといえます。
まゆげがある動物は、人間以外ほとんどいないといわれています。

まぶたの働き

まぶたは目の上下にあって眼球の表面をおおっています。
まぶたを閉じたり開いたりして眼球に入る光の量を調節するほか、異物の侵入や外的刺激、乾燥などから目を守っています。まぶたを開け閉めするたびに、目の表面に涙を出して汚れを洗い流し、涙の層をつくって目が乾かないようにしているのです。
まつ毛のまわりのまぶたの組織は、顔の中で一番薄い皮下組織であるため、非常に早く動けるようになっています。そのため、泣いたり、虫にさされたり、物が当たったり、顔をうつむけにして寝たりすると、すぐ腫れやすくなるのです。

まつげの働き

まぶたの先に生えているのがまつげです。
まつげはゴミやほこりなどの異物が目に入るのを防いだり、額から流れてきた汗が目に入るのを防いだりしています。
まつ毛の毛根周辺には、神経が集まっていることから、ごみやほこりが入りそうになっても反射的にまぶたを閉じさせ、目を守ってくれるという機能も備わっています。

参考文献:「あぶない!守ろう!だいじな目2.守るために知っておこう」監修者:枝川宏 発行者:政行一芳 出版社:株式会社汐文社

一覧へ戻る