ベトナムでのAI(人工知能)を活用した眼のスクリーニング検査拡大に向けてOrbis Internationalと提携

2024.01.16

ベトナムのMy Tho district health centerでOrbisのCybersight AI プラットフォームを用いて糖尿病網膜症やその他の失明につながる眼疾患をスクリーニングするHieu医師。(写真提供: Orbis International)

 

当社は国際アイケア非営利団体のベトナムプログラムへ眼底カメラを寄付するとともに、
今後3年にわたって支援援助を行います。

 

 当社はOrbis International(以下Orbis)がベトナムで進めるAIを活用した眼のスクリーニング検査をサポートするため、物資と資金を援助することを決定しました。眼底カメラ6台を寄付することにより、今後3年間で糖尿病有病者72,000人の検査をサポートする予定です。

 当社の眼底カメラは6つの大規模検査医療センター*に設置され、糖尿病患者が発症するリスクが高く、失明の可能性がある糖尿病網膜症の早期発見をサポートします(*ナムディン省:Giao Thuy District Health Center, Nam Dinh General Hospital、グアン省:Nghe An Endocrinology Hospital, Tay Bac Regional Hospital、カントー市:Can Tho General Hospital, Can Tho Heart Hospital)。

 眼底カメラで撮影した画像はOrbisのCybersight AIプラットフォームにアップロードされ、数秒で糖尿病性網膜症が発見されます。人による診断の場合、患者は画像診断の結果を受け取るのに数日から数週間待つ必要がありました。Cybersight AIと当社の眼底カメラの連携により患者はすぐに治療を受けることができます。

 

■代表取締役社長 小澤素生コメント
Orbisとのパートナーシップ提携を嬉しく思います。当社の眼底カメラとOrbisのCybersight AIの技術的連携により、ベトナムでの糖尿病網膜症の早期発見をより促すことができると信じています。私たちの存在意義は「みる」 喜びと健康を技術で支え、変わらない安心を世界へ届けることです。当社は糖尿病網膜症の早期発見と患者への迅速な通知をサポートし、「みる」喜びをベトナムの人々に届けられるよう取り組んでまいります。

 

■Orbis Vietnam Ngoc Phamカントリーディレクターコメント
Vietnam National Endocrinology Hospitalによると、ベトナム国内の糖尿病有病率はこの20年間で人口の2.7%から7.3%にまで上昇し、今後さらに加速することが予測されています。一方、糖尿病患者の眼を検査するために必要な訓練を十分に受けた医療の専門家が不足しています。Cybersight AIと眼底カメラの連携により、糖尿病網膜症が早期に発見されるだけでなく医療機関の負担が軽くなるでしょう。

 糖尿病網膜症は糖尿病患者のおよそ3人に1人が発症する眼疾患です。治療しないまま放置すると、視力障害や失明につながる可能性があります。糖尿病患者の多くはベトナムのような低所得国や中所得国に住んでいます。ベトナムには約 700 万人の糖尿病患者がおり、糖尿病網膜症は同国の失明と視力障害の主な原因の 1 つです。

 

株式会社ニデック(NIDEK)について
ニデックは、最先端の光学技術と電子技術を基に、医療分野、眼鏡店向け機器分野、コーティング分野という多彩な分野で世界市場に事業を展開している企業です。開発から製造、販売、アフターサービスまで一貫しておこなっており、製品を100 カ国以上に輸出しております。眼科医療機器・眼鏡機器のリーディングカンパニーとして、世界中の人々が健康な生活を送ることができるようサポート してまいります。

 

オルビス・インターナショナル(Orbis)について
Orbisは国際的な非営利団体であり、個人・家族・コミュニティの健康のために世界中の200以上の国と地域で失明予防プログラムを提供してきました。現在、世界中のおよそ10億人が未然に防げたとされる失明や視力障害と共に生きています。Orbisは40年以上にわたり、視力が永続するアイケアシステムを確立し、この課題に取り組んできました。Orbisは献身的にアフリカ、アジア、カリブ海地域、ラテンアメリカの国内プログラムを運営し、受賞歴のある遠隔医療および e ラーニング プラットフォームである Cybersight を含む、革新的なトレーニングと技術を開発しました。また、MD-10 航空機に搭載された認定眼科教育研究病院である、世界初で唯一のフライング・アイ・ホスピタルを運営しています。Orbisは確固たる財務健全性を示し、説明責任と透明性への取り組みを行ったことにより、過去10年連続でチャリティー・ナビゲーターの4つ星評価を受け、米国の慈善団体の上位 3% にランクしています。過去2年間ではガイドスターの透明性に関するプラチナ認証を獲得しています。2022年にはベタービジネスビューローの慈善事業の説明責任に関する20の規格全てに適合していることより、「accredited charity」(認定された慈善団体)の認定を受けました。詳細につきましてはorbis.orgをご覧ください。

 

問い合わせ先
株式会社ニデック
秘書広報課
info@nidek.co.jp

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