光学式で眼軸長測定をおこなうAL-Scanを発売安定した測定で白内障手術をアシスト

2012.02.16

当社は、光学式で眼軸長・角膜曲率半径を測定する「AL-Scan(エーエルスキャン)」を2月16日(木)に発売します。 測定で得られる眼の情報から、眼科手術においてもっとも件数の多い白内障手術(注1)の眼内レンズ選択をアシストします。

販売名: 光干渉式眼軸長測定装置 AL-Scan
発売日: 2012年2月16日(木)
機器分類: 管理医療機器/特定保守管理医療機器
認証番号: 223AABZX00145000

白内障は、加齢などにより、眼のピントを合わせる“水晶体”というレンズが濁ってしまい、良好な視界を得られなくなる疾患です。 濁った水晶体は、手術によって“眼内レンズ”という人工のレンズに取り替えることができますが、 患者の眼の状態に適した屈折度数をもつレンズを入れる必要があるため、眼の正確な情報が求められます。

今回発売したAL-Scanは、眼内レンズの選択に必要な“眼軸長”という角膜から網膜までの長さと、眼の表面にある角膜のカーブの度合いである“角膜曲率半径”を測定します。 AL-Scanは、当社の眼軸長測定装置としては、初めて光学式を採用したタイプです。 これまでの超音波式では、患者の眼に測定部を接触させて測定するため、測定をおこなう人により測定結果にばらつきを生じることがありましたが、 非接触の光学式を採用することで再現性の高い正確な測定結果が得られるようになりました。 また、超音波式では点眼麻酔が必要でしたが、光学式では麻酔が不要となり、接触による角膜の損傷や感染などのリスクも低減しました。

また、角膜の乱視軸や形状といった白内障手術に有用な情報を確認することができるほか、測定時に患者の眼を追尾、自動測定する「3Dトラッキング&オートショット機能」を備えており、 より簡便で精度の高い測定をおこなうことができます。従来の超音波式での測定機能もオプションで追加可能とし、網膜に光が通りにくい成熟した白内障にも対応することが可能です。

弊社は、患者の方々が安心して治療を受けられるよう、眼科医をサポートする製品開発を今後も進めてまいります。

(注1)白内障手術は、国内で年間およそ120万眼、約3,500施設でおこなわれています。

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