角膜中心と付近8箇所で内皮細胞を撮影する「パラセントラル撮影」機能を搭載スペキュラーマイクロスコープ CEM-530を発売

2012.01.26

当社は、1月27日に眼の角膜にある細胞の中で一番内側に位置する“角膜内皮細胞【注1】”を撮影する「スペキュラーマイクロスコープ CEM-530」を発売します。

販売名: スペキュラーマイクロスコープ CEM-530
発売日: 2012年1月27日(金)
機器分類: 管理医療機器/特定保守管理医療機器
認証番号: 223AABZX00103000

スペキュラーマイクロスコープとは、角膜内皮細胞を撮影し細胞の大きさや形状を観察する装置です。また、撮影画像から内皮の細胞数や細胞の密度、細胞面積などの情報を解析します。眼科医が、コンタクトレンズによる障害の有無や白内障などの手術の可否を診断する際に用います。

一般的なスペキュラーマイクロスコープは、角膜の中心にある内皮細胞を撮影しますが、手術や外傷などを受けた直後や病気の症状によっては細胞の密度が均一ではなく、細胞の状態が場所により異なることがあります。今回発売するCEM-530は“パラセントラル撮影”という機能を採用し、角膜の中心だけでなく、角膜の中心にごく近い周辺部(傍中心:ぼうちゅうしん)8箇所の撮影もおこなうことが可能です。それらを解析した情報を取得することで、細胞の形や状態をより的確に評価できるため、眼科医は、角膜の異常や病気の有無の判断がしやすくなりました。また、当社独自の解析技術により、撮影後の解析は約2秒で完了します。装置が自動で人の瞳の動きを追跡する “3Dオートトラッキング”など、撮影の補助機能とあわせて、スピーディーな検査をサポートします。

近年、当社は、眼の異常をより詳細に解析する、製品の開発に特に力を入れています。今後も精度の高い検査機器を提案し、より良い医療環境の構築に貢献してまいります。

【*1】角膜内皮細胞とは:角膜の透明性を維持する役割を担っています。細胞密度が低下すると、透明性が維持できなくなります。また、角膜内皮細胞は、眼へのダメージや加齢により減少し、再生しないことが知られています。

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