車いすに対応した検査テーブル 「電動光学台 OT-600BF」を新発売
2010.11.08
当社は、車いすをご使用の患者様も快適に検査を受けられる新型電動光学台「OT-600BF」を2010年12月に発売を予定し、11日からおこなわれる日本臨床眼科学会で展示いたします。
販売名: | OT-600BF |
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発売日: | 2010年12月(予定) |
電動光学台とは、眼の検査装置を載せるためのテーブルです。 装置の高さを患者様の顔の位置に合わせるための電動上下動機能が付いているもので、 眼科をはじめとする医療機関や眼鏡店など、眼の検査装置を設置している施設には欠かせないものです。
これまで当社が検査装置を開発する場合、検者(検査をする人)の使いやすさや測定精度を高めることを重視してきましたが、 今回の新製品では「被検者(検査を受ける人:患者様)にも十分な配慮」をコンセプトに製品開発をおこないました。
今後、ますます高齢化社会が進む中、医療機器市場においてもユニバーサルデザインに配慮した製品が求められています。 車いす使用者の受診率が約1割を超えているといわれる中、入院施設を備えた総合病院や大学病院では車いす対応製品の必要性が高まっており、 当社も眼科医療機器の総合メーカーとして、その要望にお応えするため開発したものです。
当社は、全ての製品において、引き続き患者様の負担を軽減し、よりスムーズに検査等を受けていただけるような製品開発に努めてまいります。
新製品 OT-600BFの特長(従来品からの改良点)
1. 車いすをご使用の患者様の負担軽減
- 車いすに乗った状態のまま無理のない姿勢で検査を受けることができ、検査の負担が軽減されます。
- 車いすから検査用いすへ座りなおすことが不要となり、検査にかかる時間が短縮されます。
2. 技術的な特長
- 光学台の机部分を支える土台の高さを、従来品と比べ22 mm低い、50 mmとしたため、車いすの足置きの部分が土台に接触しにくくなり、検査装置により近づくことができます。
- 車いすの肘掛け位置を考慮し、装置搭載部のテーブル幅を狭くしたため、テーブルの高さを肘掛けよりも低く下げることが可能になり、無理のない姿勢で検査装置のあご台に顔を載せることができます。
- テーブル裏面に配置された安全スイッチにより、患者様の手やひざがテーブルに挟みこまれることを防止します。安全スイッチが反応すると、テーブルの下降が停止します。
参考:電動光学台の市場について
国内の眼科施設は、約1万2千施設とされており、電動光学台は、一般的に1施設3台以上設置されている。
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